開院3周年を迎えました

2017年10月の開院から3年を経過して、4年目に入りました。このような特殊な専門外来の地域での要望は多いようで、少しはお役に立っていることを嬉しく思っています。患者さんをご紹介いただいている小田原周辺の医療機関の先生方には感謝申し上げます。多くの施設からご紹介いただいておりますが、

 小田原市立病院耳鼻咽喉科の先生方からは手術が終了した、あるいは手術の必要のない患者さんをご紹介いただいています。このことで耳鼻咽喉科の極めて忙しい外来診療にわずかでもゆとりができれば幸いです。また、ご紹介いただく患者さんのほうが圧倒的に多いのですが、甲状腺腫瘤の手術をお願いしており、地域の医療に直接貢献できていることが実感できることも嬉しく思っています。

 当クリニック前の道路を30秒登ったところにある小田原レディスクリニックでは挙児希望で受診される方が多く、その際のチェック項目に甲状腺機能があします。最近不妊治療や妊娠維持には甲状腺機能は正常のやや高めがよいといわれるようになったことから、甲状腺が気になる挙児希望の方が多く受診されています。精査のうえ甲状腺機能を調整していますが、毎週のように妊娠確認の連絡が入ることは驚きです。今では、挙児希望や妊婦さんの患者さんの受診が多いことが、小田原の甲状腺外来の特徴となっています。

 足柄上病院はCOVID-19:新型コロナウイルスの感染蔓延によりコロナ対策基幹病院となったこともあり、総合診療科を中心にバセドウ病の患者さんの新患や継続治療の依頼があります。当クリニックはコロナウイルス感染患者さんへの直接的な治療は行っていませんが、最前線でコロナウイルスと戦っている先生方の負担をほんの少しでも減らしていることで、間接的ですがコロナ感染症との闘いに参加しているものと思っています。

 コロナ関連といえば、電車に乗って混んでいる東京に出向くことを控えている伊藤病院に通院中の患者さんの受診も多く見受けられます。伊藤病院の先生方も大変忙ししく、紹介状の作成にはたいへんな時間と労力が取られてしまうものです。北村医師が伊藤病院の外来診療時に、必要であれば患者さんの許可を得てカルテを閲覧して経過を把握することが可能なので、予約の電話の際に伊藤病院に紹介状を依頼しないでも大丈夫とお伝えしています。自分も含めて伊藤病院の先生方のコロナ禍での負担を少しでも減らせればと思っています。

 まだまだ多くの先生方から患者さんのご紹介やご支援を受けていますが、この1年間で特徴的な例を挙げてみました。この先も可能な範囲で地域の医療に貢献できれるように努めてまいります。