新規開院の約1年後に義務づけられた新規個別指導がようやく2019年3月6日に、横浜関内の神奈川県総合医療会館で行われました。健康保険診療を行っている医療機関が記録しておくべきカルテの記載内容や医療行為に対する適正な請求を行っているかを、診療録を基に関東厚生局の医務官と事務官との面談形式で評価され、気になった点について指導を受けるというものです。万一不正な請求と判断されることがあれば、医療費の返還を求められることもあるそうです。
当クリニックは適正な運営・請求をしており、何の心配もなく、事務スタッフ3人と臨みました。待合室には5組ほど待機していましたが、周囲の空気は緊張感が漂っており、遅刻してきた先生を見て、おかしなことになんだかとても心配しました。当院は甲状腺疾患に特化したクリニックであるため、チェック内容もあまりなく、周囲のクリニックに比べ最短時間で指導は終了しました。なるほどと感じた点は、1)作成した紹介状は原本を電子カルテにスキャンしておくこと、2)不要となった病名については、疑い病名は中止を、病名がついている場合は治癒を選択すること、などでした。
3月6日は伊豆半島の伊東市民病院で午前中33人の患者さんの診療後に、15時までに関内駅に到着する必要があったため、1秒たりとも時間を無駄にせずにものすごい勢いで診療をしました(診療はもちろんきちんとしましたが)。周囲のスタッフには、ご迷惑をおかけしたことをお詫びし、また少しでも早く診療できるようにご協力いただいたことを感謝いたします。幸い、当日は数週間前から心配していた交通渋滞や電車の遅延はなく、診療終了後に車で伊東市民病院を飛び出し、小田原のクリニックまで一気に運転し、新幹線で新横浜まで、地下鉄ブルーラインで関内駅まで、極めてスムーズにたどり着けました。