テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などでクリニックの広告を目に耳にします。営利を追求する場ではない医療機関では、広告に関するさまざまな規制があります。一般の企業のように”うまい、安い、早い”などを謳ったり、値引きや期間限定キャンペーンでお得感を演出したり、根拠の不確かなbefore, after写真を用いたりして集客効果を期待する内容は使用できません。駅の医療機関の広告看板は事務的な内容で変わり映えがしないのも、美容クリニックのテレビコマーシャルで名前を連呼しているのも、このような医療広告の規制のためです。
これまでは医療機関のホームページは広告とはみなされませんでしたが、近年ホームページの役割は急速に増しつつあります。皆様が病院やクリニックを探す際、スマホやPCからキーワード(場所、疾患名、対象の臓器、など)をインターネットで検索し、そのホームページの内容を比較検討して受診する医療機関を決める方法が主流になりつつあります。このため、2018年6月から一般的な媒体に加えて、医療機関のホームページにおいても厚生省の医療広告ガイドラインを厳格に適応する方針となりました。
一般の健全な医療機関ではそもそも派手な広告をすることはありませんが、これを機に当院においてもガイドラインに照らしてホームページ、電柱広告、クリニックカードなどを点検しています。